カルス化【double arrow】再分化・両過程の亜鉛による制御
Project/Area Number |
07556085
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Plant nutrition/Soil science
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
高木 浩 宮崎大学, 農学部, 教授 (90094078)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Keywords | 亜鉛 / オーキシン / カルス |
Research Abstract |
一定濃度オーキシン存在下におけるカルス誘導形成量及びカルス中の遊離アミノ酸含量が亜鉛濃度の違いによってどのように影響を受けるかについて実験を行った。 イネ(日本晴)を改変N6固形培地に置床し、暗黒下25℃においてカルスを誘導した。4週間後、胚盤由来カルスを同改変N6液体培地で振盪培養した。培養4週間後、均一なカルスを得たので異なる亜鉛濃度(0ppm,0.34ppm,3.4ppm,34ppm,340ppm)を添加した改変N6液体培地25mlに細胞0.5g(FW)継代し、12時間照明下25℃で振盪培養した。なおオーキシンは2,4-Dを1ppm添加した。1週間毎に細胞の増殖量、細胞中の亜鉛濃度(原子吸光光度法)及び細胞中の遊離アミノ酸含量(HPLC-OPA蛍光光度法及びPTC吸光光度法)を測定した。 3週間後、Zn0ppm区のカルスの相対増殖量は対照区(Zn0.34ppm)の約1/2に減少した。亜鉛濃度(乾物)は20ppm以下であった。Zn3.4ppm区とZn34ppm区のカルスの相対増殖量は対照区と比較して、明らかに高い値を示した。Zn34ppm区のカルス中の亜鉛濃度は約1,000ppmであった。しかし、Zn340ppm区においては、カルスの誘導形成はほとんど認められなかった。 Zn0ppm区のカルスにおいて、遊離アミノ酸(グルタミン、アルギニン等)含量の著しい集積が見られた。相対増殖量の高かったZn3.4ppm区とZn34ppm区のカルスにおいては、対照区と比較して遊離アミノ酸含量は低い傾向が認められた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)