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「老年期」ライフステージの内部におけるサブ・ステージの推定-実態調査による実証的研究-

Research Project

Project/Area Number 07610177
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 社会学(含社会福祉関係)
Research InstitutionNara Women's University

Principal Investigator

石川 実  奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (20039118)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords老年期 / ライフサイクル / ライフステージ / 「老い」の自覚
Research Abstract

(調査の目的と方法)
従来のライフサイクル論においては、広範な「老年期」というライフステージは設定されているものの、平均寿命の伸びとともに著しく長くなったこのライフステージ上にある人々の生活様態に応じたサブステージを析出した研究は皆無に等しい。そこで本研究では、60歳以上の人々を対象に、その生活パターンと活動状況・活動内容に関する実態調査を行い、「老年期」と呼ばれるライフステージの内容的起伏を分析し、「老年期」内部のサブステージの推定を試みた。
本調査は平成7年7月に、島根県益田市益田地区在住の60歳以上の男女(107名)を対象に、アンケート法と聞き取り法の併用で行われた。調査票は「対象者の属性」「健康状態」「活動状況」「現在の状況・意識」から構成されている。
(調査結果)
健康状態のパターンは、70〜74歳で日常生活における動作に不都合を感じはじめると同時に、なんらかの理由で通院しはじめるようになり、75〜79歳になると自分の健康に不安をもつようになるというものである。
活動状況にみられた特徴は、加齢とともに自由時間が増加することである。これは就業の有無による影響を反映した結果と考えられる。また自由時間の過ごし方が、加齢とともに活動的なものから受動的なものへと移行するという変化は特にみられなかった。
「老い」の自覚プロセスのパターンは、65〜69歳に心理的側面からはじまり、次いで70歳を過ぎるころから社会的側面及び身体的側面での自覚が高まり、75〜79歳になると身体的側面での自覚が急激に高まるというものである。また、一般的に考える「老い」の年齢については「70歳」と回答した者がもっとも多く、自分自身の「老い」を自覚した年齢も「70歳」がもっとも多い。
以上から、65歳を「老年期」の始まりの統計的基準とすることに疑いがもたれること、及び「老年期」の内部は、60〜64歳、65〜69歳、70〜74歳、75〜79歳、80歳以上で健康状態及び意識に明らかな差異があることがわかった。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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