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エドワード朝におけるイギリスの文学・音楽・美術・社会の総合的研究

Research Project

Project/Area Number 07610460
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 英語・英米文学
Research InstitutionTokyo University of Foreign Studies

Principal Investigator

鈴木 聡  東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (80154516)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Keywordsエドワード朝の文化 / 個人と社会 / 伝統と現代性 / エリートと大衆 / 国民的同一性の意識 / 社会改革思想 / イングランド的特質
Research Abstract

平成7年度において次のような研究をおこなった。
1.今世紀初頭における思潮の現われをW.B.イェイツのいくつかの作品に探ることとし、特に彼がニーチェの著作にいかにして親しむようになり、「超人」、「永遠回帰」、「階序」といった概念をどのように受容するにいたったかをある程度まで明らかにすることができた。このような理解にもとづいて、個人と社会、伝統と現代性、エリートないしは芸術家と大衆というような対立の図式が鮮明化し、人間の判断や行動に有形、無形の影響を与えるようになった時代の特質を徴候的に解読する手掛かりが得られたものと思われる。そこからさらに現代に生きるわれわれ自身の歴史意識という問題にまで迫ることができるだろうが、これは今後の課題としたい。
2.エドワード朝イングランドの知識人および一般大衆の同時代に対するとらえ方に着目し、当時の国内的・国際的政治情勢に起因する全般的な危機感の構造の解明に努めた。国民的同一性の意識が前面に浮上しつつあったという事実をさらに具体的に論じるためには今後、第一次世界大戦前後のさまざまな社会現象を含めて、一層考察を深める必要があるものと思われる。
3.バーナード・ショウの評論から、社会改革思想がいかなる理想を掲げ、いかなる挫折に直面することとなったかを読み取ろうとした。この作業の過程にあっては、19世紀以後の同種の思想に関しかなり広い視野をもって改めて理論構築の基礎づくりに着手しなければならないことになるであろう。
4.エドワード・エルガ-の音楽作品を中心としてイングランド的とされる情緒的傾向の本質を明らかにしようとした。このような研究は英語圏においてもこれまでなされていなかったものなので、参考となる資料がきわめて乏しい状況にある。これからの努力によっては非常に独創的な学問的成果を生み出せる可能性もじゅうぶん考えられる。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 鈴木聡: "終末のヴィジョン-W.B.イェイツとヨーロッパ近代" 柏書房, 300 (1996)

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      1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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