Project/Area Number |
07610471
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
英語・英米文学
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
太田 一昭 九州大学, 言語文化部, 助教授 (10123803)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1995: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | エリザベス朝演劇 / ジェイムズ朝演劇 / 検閲 / 統制 / 筆禍 / 政治 / 歴史 |
Research Abstract |
本年度は、資料収集と研究書『エリザベス朝演劇と検閲』(山田昭廣、徳見道夫、山田由美子、太田一昭ほか3名による共著)の出版に係わる作業を行った。 資料収集については、必須文献のすべてを入手できたとはとうてい言えないものの、G. B.ハリソンやG. E.ベントリ-によるエリザベス朝・ジェイムズ朝演劇の上演・出版に関する歴史資料的著作を入手することができた。 『エリザベス朝演劇と検閲』(英宝社、1996年2月発行)は、科学研究費補助金「研究成果公開促進費」による出版である。本書は、日本シェイクスピア学会セミナー(1994年10月)のために執筆された論文をまとめたものであり、7編の論文と検閲関係年表・参考文献一覧よりなる。筆者は、本論文集の編著者として、「リチャード二世はいかに安全な題材であったか」という標題の論考を執筆し、あわせて巻末の年表を作成した。拙論は、学会セミナーの論考を骨子としており、年表もセミナー当日に資料のひとつとして配布したものであるが、両者ともにかなりの加筆を施した。特に年表については、学会資料に大幅な加筆を施した。学会資料は1560年頃から1620年頃までの約60年間をカバーしているにすぎず、A4判3頁にまとめた簡潔なものであったが、本書所載の年表は16世紀中葉から17世紀中葉までの約100年間を包含しており、かつ学会資料より格段に詳細に(本書の巻末20頁を費やして)この期間の演劇の検閲・統制、筆禍事件等について記述している。年表作成にあたっては、E. K.チェインバーズやハーバートの記録のような基本文献に加えて、上記ハリソンやベントリ-により資料を利用した。
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