フランス第三共和国における〈 近代的言語態 〉の発明と〈 国民国家 〉との関係
Project/Area Number |
07610491
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
仏語・仏文学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石田 英敬 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70212892)
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Project Period (FY) |
1995 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1997: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1996: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | フランス文学 / 近代性 / 言語態 / 国民国家 / 記号論 / ディスコース / 詩学 / 詩 / 文学理論 / 近代文学 / メディア / モデルニテ / ナショナリズム / 近代批判 |
Research Abstract |
フランス第三共和国における〈 近代的言語態 〉の発明と〈 国民国家 〉との関係に関する本研究は、平成7年度における理論研究での成果、平成8年度におけるパリ第8大学における集中講義「文学的近代野理論的フロンティア」や文部省・東大国際シンポジウム「世紀の転換と〈 モダニテイ 〉の構造変容」における国際討議をへて、フランス第三共和制において問われた〈 モダニテイ 〉の問題をさらに発展させ、異なる文化および国民国家における〈 近代性 〉の成立を言語態分析の観点から研究する国際研究を提唱するにいたった。完成年度にあたる平成9年度においては、フランス第三共和国の重要詩人マラルメ没後百年記念スリジ-・ラ・サール国際シンポジウムにおける研究発表"La condition du poete mondial"(Le colloque international a Cerysie-la-Salle,aout 1997)、リヨンでの国際シンポジウム「アメリカ・日本・フランスにおける民主主義と個人」(La Villat Gillet ,dec.1997)での日本の近代的記号態と国民国家との関係をあつかった研究発表"La democratie et al frontierede la modernite:la nation et laquestion de la representation au Japon" などとして国際的な研究成果の公表をおこなうとともに、計11件の研究論文(うちフランス語論文3件)として発表された。さらに、言語態の制度としての〈 近代性 〉の成立の国際的比較研究の提唱は、国際交流基金の助成をえてパリ第8大学及びリヨン第3大学の客員研究員として平成9年10月より「近代の複数性についての国際研究(La cooperation internationale de recherches "la modernite plurielle")のけいかくの指導へと発展した。言語態という新しい一般概念を導入することにより、言語・記号制度としての近代の枠組みの研究が文学研究の枠組みを超えて可能になり、言語及び記号の制度としての国民国家の問題系の研究が推進され、近代文化の世界システムの国家的な比較研究が促進される、3年間にわたる本研究の実績は以上のように要約することができる。
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Report
(3 results)
Research Products
(20 results)