日本科学技術情報センターのデータベースを利用した日米企業の情報通信技術戦略比較
Project/Area Number |
07630030
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
経済政策(含経済事情)
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
菰田 文男 埼玉大学, 経済学部, 教授 (60116720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 秀 埼玉大学, 経済学部, 助教授 (20204555)
林 倬史 立教大学, 経済学部, 教授 (50156444)
西山 賢一 埼玉大学, 経済学部, 教授 (30037270)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 科学 / 技術 / 科学技術政策 / 情報通信 / 技術連関表 / データベース |
Research Abstract |
日本科学技術情報センターの技術データベース(JOIS)を検索し、技術連関表を2種類作成した。すなわち、(1)情報通信分野の主要技術約400分野の技術連関表、(2)複雑系という新しい科学・技術を体現している約100分野の技術連関表である。(1)については、西山が「Qアナリシス」という新しい手法を用いて統計的解析作業をおこなった。その結果、「コンピュータアーキテクチャ」というクリティカルな技術を中軸とし、固体デバイスや通信技術や人工知能などの複雑な連関構造が存在してることが確認された。この解析結果をベースとして、菰田・林・金子が、各個別分野について分析し、技術進歩がソフトウェア主導型に移行しつつあるということ、この移行にに対する日本の取り組みがアメリカに対して劣っているということ、日本の国際技術移転戦略の問題があること、等を浮き彫りにした。分析結果は、「日本創造学会」等の複数の学会で報告された。また、「社会科学論集」に発表されるとともに、4名の共著「情報通信と技術連関分析」(中央経済社)として刊行した。(2)については、83年と93年の二時点の連関表を作成た。そして、従来の要素還元主義と決定主義にに代わって、20世紀末に新しい科学・技術の思想として非線形数学を基礎としてカオス、フラクタル等の「複雑系の科学」が生まれつつあるという事実を確認した。これについては、「筑波大学公共政策プロジェクト」で報告されるとともに、「社会科学論集」において投稿中である。今後、あらためて4名の共著として「新しい科学技術の思想と技術連関表」(多賀出版)を刊行予定であり、現在原稿の執筆中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)