Project/Area Number |
07630067
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Economic history
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
西成田 豊 一橋大学, 経済学部, 教授 (50121629)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 在日朝鮮人 / 朝鮮地主制 / 人口と生活 / 就業構造 / 在日本朝鮮労働総同盟 / 融和団体 / 「同化」政策 / 強制連行 |
Research Abstract |
平成7年度の研究によって、私は次の諸点を明らかにした。(1)在日朝鮮人の供給構造との関連で植民地朝鮮農業の構造とその1920年代における変化。(2)在日朝鮮人の人口数の推移と出身地、出稼から定住への移動形態の変化、定住にともなう朝鮮人集落の形成、在日朝鮮人の生活水準、(3)第1次大戦中・後の朝鮮人募集、1920年代の就業構造、1920年代後半から大恐慌期にかけての朝鮮人失業問題、1930年代の就業構造の変化、在日朝鮮人労働者の賃金水準、(4)在日朝鮮人団体の構成とその性格、在日朝鮮人労働総同盟の成立と日本労働組合全国協議会への解消の歴史的評価、朝鮮人労働争議の数量的考察と実態分析、(5)朝鮮人募集取締政策の意味、「内地」渡航阻止政策の性格、「内鮮融和」政策と融和団体の実態、1930年代半ばにおける「融和」から「同化」への「帝国」国家の政策転換、(6)戦時下朝鮮人の就業構造、協和会の組織と活動、朝鮮人強制連行政策の成立とその諸段階、朝鮮人強制連行の実態、被連行者にたいする集民化政策と労働管理、被連行者の逃亡と抵抗(労働争議など)の数量的・実態的分析。 以上の諸点について私は、400字詰原稿用紙に換算して550枚ほど執筆したが、今後は、最終章として日本「帝国」の崩壊にともなう在日朝鮮人の解放過程とエスニック・マイノリティとしての定着を考察して、1冊の研究書にまとめて作っていく予定である。
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