Project/Area Number |
07640018
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Algebra
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
齋藤 毅 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 助教授 (70201506)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 匠一 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 助教授 (90172311)
齋藤 秀司 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 助教授 (50153804)
川又 雄二郎 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (90126037)
織田 孝幸 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (10109415)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | 局所体上の代数多様体 / 安定還元定理 / l進コホモロジー / 保型形式とl進表現 / p進Hoclse理論 |
Research Abstract |
主に半安定還元定理とそれに関係した問題について考えた.局所体上の代数多様体に対し,その基礎体を有限次拡大すれば,整数環上に半安定なモデルをもつかというのが問題である. 曲線の場合には安定還元定理は以前から知られているが,その応用としてGL(2)の保型形式に伴うl進表現について考えた.この表現を表数pでの分解群に制限したとき,p≠lならそれが局所Langlands対応で得られるものになることが,Carayolによって示されていた.l=pのときもp進Hodge理論の意味でそうなっていることが,安定還元定理を使って,p≠lの場合に帰着することにより証明できることがわかった. 半安定還元定理がなりたてばその帰結として,コホモロジーへの惰性群の作用を幾何的に表すことができる.しかし1995年de Jong氏は,半安定還元定理の代わりにもう少し弱い結果を示すことにより,同様の結果を得た.彼の方法を精密化することにより,惰性群の元やフロベニウスのl進コホモロジーへの作用のトレースがlによらないであろうという古典的な予想が,少なくとも曲面の場合には証明できることがわかった. 剰余体の標数が0の場合には半安定還元定理が成り立つことが,以前からMumfordらによって示されていたが一般の場合にも,もともと多様体が整数環上にlog smoothなモデルをもてば同じ方法で証明できることが,大学院生の吉岡君の研究でわかった. 多様体をK3曲面と限った場合について半安定還元定理の証明について考えた.適当な仮定の下に,これは有理曲面上の因子の問題に帰着されることがわかったが,まとまった成果は得られなかった.これについては今後も研究を続けたい.
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)