Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲葉 太一 神戸大学, 発達科学部, 講師 (80176403)
高橋 正 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (30179494)
中村 昌稔 神戸大学, 発達科学部, 教授 (80031102)
江川 治朗 神戸大学, 発達科学部, 教授 (50031117)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
m個の因子で各々2水準で施される一部実施要因実験において、一般平均,主効果を完全未知母数とし,それら以外のある一定の母数の中に,無視出来ない高々k個の母数が含まれかつそれらはどれであるか不明であるというモデルを考える.そのとき,検索可能計画Tの観測値ベクトルyを用いてそれら不明な真の未知母数を検索する問題を扱った.ζをk個の母数からなるベクトルとし、真のζ_0を検索するための具体的な手順として次の2つを考えた.(1)yの推定値y^^∧(ζ)との残差平方和s^2(ζ)=||y-y^^∧(ζ)||^2を求め、可能なζに対してs^2を最小にするζ_1が目的の未知母数である.(2)||ζ||^2の不偏推定値t^2(ζ)を求め、可能なζに対してt^2を最大にするζ_2が目的の未知母数である.ζ=ζ_0のときs^2を最小にするまたt^2を最大にする確率をそれぞれの手順に対する検索確率と定義する.yが正規分布に従っているとき,それぞれの検索確率を求め,2つの手順を比較することを目的とした.今までの研究代表者の研究でk=1のとき,手順(1)に対する検索確率は明確に求められている.ここでは,同様にk=1のとき手順(2)の検索確率を求めることを,さらにはk=2のときそれそれの検索確率を求めることを試みたが,ある程度の評価は得られたが,最終の成果は得られなかった(非常に難しい).そこで,コンピュータで正規乱数を発生させ,検索する母数の対象を2因子交互作用の中に限定して検索確率を推定することを試みた.結果として,k=1のとき,手順(1)の方が手順(2)に比べて未知母数を検索するのにより望ましいことが認められた.k=2のとき,2つの検索確率の推定値はいづれも80%強で顕著な差は認められなかった.新たな課題として次の2つのことが提起された.k=2のとき検索確率がより高い検索可能計画Tを構成する.検索するためのより望ましい手順を考え,手順(1, 2)と比較する.
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