Project/Area Number |
07640354
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
藤本 光昭 名古屋大学, 理学部, 教授 (70022580)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 球状星団 / 衝撃波 / 回転 / シェア- / 重力不安定性 / 分裂(fission) |
Research Abstract |
球状星団は大質量ガス雲同士の高速衝突で形成される高密度ガス板から誕生すると考えられるようになった。この機構が実際に働いているかどうかを調べるために、最も頻繁に起こるガス雲の斜め衝突の効果を解明するのが有利であることが指摘してきた。本研究では以下の結果が得られた。 (1)斜め衝突により回転とシェア-をもち、自己重力の働く高密度ガス板が形成される。回転もシェア-も無い場合(正面衝突)、回転のみ、シェア-のみ、回転とシェア-の両方をもつ4ケースについて重力不安定性を調べた。回転とシェア-はジーンズ波長を長くし、回転する大きい質量のガス魂を形成することが定量的に求められた。シェア-は、渦の集合であるため乱流渦と同じ効果をもち、ジ-ズ波長を著しく長くする。この結果は論文として出版された。 (2)上記の結果を実用的に近似し、斜め衝突で出来たガス魂が、有限の角運動量をもつため2つに分裂する条件を探した。もしこれが、マセラン雲に観測されている若い二重球状星団に相当するとした場合、このような球状星団のの出現率を定量的に再現できることを示した。この研究と平行して、楕円銀河の明るさとその銀河がもつ古い球状星団の総数の比が一定である観測事実を、原始銀河ガスの状況を想定して再現した。この2つの結果は論文として纏められ1996年中に出版される予定である。 (3)なお、球状星団は銀河中心の関連を解明・紹介するため、銀河中心と星の集団に関する最近の観測論文を翻訳出版した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)