Project/Area Number |
07640370
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
素粒子・核・宇宙線
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
藤岡 學 東北大学, サイクロトロン・RIセンター, 教授 (70016111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 久昭 新潟大学, 理学部, 助教授 (30170004)
本間 寿広 東北大学, サイクロトロン・RIセンター, 教務職員 (00209339)
篠塚 勉 東北大学, サイクロトロン・RIセンター, 助手 (10134066)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | イオン・ガイド / 表面電流法 / オンライン・質量分離 |
Research Abstract |
本研究は全く新しい方法-表面電流によってイオン・ガイド式オンライン質量分離器のターゲット・チェンバー内面に抵抗層を形成し、そこに電流を流すことにより、ターゲット・チェンバー内部に然るべき電位勾配を与えることによって、核反応によって生成・反跳されてチェンバー内のヘリウム・ガス流中で止まった短寿命の目的核を効率よくガイドすることによって、オンライン質量分離を飛躍的に増大せしめ、短寿命核の研究に貢献すべく計画され、計画に従って、 (1)イオン・ガイド真空箱を製作し、(2)ターゲット・チェンバー内面に抵抗層を精度よく塗布したセラミック・ディスクを設置し、(3)然るべき電源とその制御系を製作し、(4)サイクロトロン・ビームを用いてオンライン・テストを行った所、(5)理論計算からの予想と全く異なって、(6)「収量がかえって減少する」と云う残念な結果が得られてしまった。 この事実は現在の所、どう考えても理解できず、我々のイオン・ガイド理解の改変を迫るものであり、イオン・ガイドの改良は一筋縄では行かず、もっと時間を掛けてじっくりと取り組まざるを得ない、と考えている。要するに、本開発研究は、少なくとも現時点では失敗したと云わざるを得ない。しかしながら、今回の失敗を「成功の母」とすべく、今後も問題に取り組んで行きたい。
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