Project/Area Number |
07640501
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
物性一般(含基礎論)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堀口 剛 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (30005558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 泰 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (20241531)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 統計物理学 / 臨界現象 / 相転移 / イジングモデル / 臨界指数 / スピン3 / 2イジングモデル / モンテカルロ数値実験 / 層状磁性体 |
Research Abstract |
2次元格子上のスピン-3/2イジングモデルを2層の対応する2次元格子からなる格子上のスピン【minus-plus】1イジングモデルに変換するスピン変換を発見した.その変換を用いてスピン-3/2イジングモデルの臨界現象の理論的解析を行い,臨界温度での相関関数の臨界指数ηに関する一般的性質を解明した.更に競合する相互作用をもつ体系の1つに対して,理論的計算を行いその体系の臨界温度の相互作用パラメータ依存性を解明した.これらの結果はPhysica Aに掲載され 正方格子上のスピン-3/2イジングモデルに対して有限幅の転送行列をWSと大型計算機センターのスーパーコンピュータを用いて対角し固有値を計算することによりβ関数を求め,臨界現象を研究した.ユニバーサリティが破れていて,ν>1となる相互作用パラメータの領域があることを発見した.2層イジングモデルと等価になるモデルについて,シフト指数が面内相互作用が等しい体系と2面の面内相互作用が等しくない体系ではその値が異なることを発見した.これらの結果は平成7年秋の物理学会で発表し,Physical Review Eに投稿中である. 本研究で明らかにされた,臨界指数ν>1となる相互作用のパラメータ領域の存在は,そこで比熱の指数αが負になる可能性を示している.これは全く新しい発見であり,モンテカルロ数値実験を行い,比熱が発散しないという結果を一部確かめることができた.これは平成7年11月の物性研短期研究会で発表した. 現在,さらなるモンテカルロ数値実験を行っており,平成8年春の物理学会で詳細を発表する予定であり,これらの結果を学会誌への発表のための準備をしている.
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)