Project/Area Number |
07640916
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
動物生理・代謝
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
米沢 由美子 東京都老人総合研究所, 実験生物学部門, 研究助手 (00201864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 昊 東京都老人総合研究所, 実験生物学部門, 研究員 (80073013)
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Project Period (FY) |
1995 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1997: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1996: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | R-SGF(rat serum growth factor) / ラット血清性細胞増殖因子 / 精製 / 無限寿命化繊維芽細胞 / 無限寿命化肝細胞 / 肝発癌剤 / 血小板からの遊離 / プロモーター / 分離精製 / 無限寿命化細胞 / 血小板 / 血漿への遊離 / R-SGF(rat-serum growth factor) / 無限寿命化上皮細胞 |
Research Abstract |
R-SGF(rat serum growth factor、ラット血清性細胞増殖因子)は、我々がラット血清から精製した新種のヘパリン結合性増殖因子である。その物理化学的性質や作用発現の細胞特異性について、又、この因子がラット生体内での発癌に関与する可能性を示す実験については既に報告した。一方、アミノ酸配列を決定するため、当科研費で購入したラット血清1300mlから通算2回目の精製を行ったが、この蛋白質の非特異的吸着が極めて大きいこと等の原因で収率が大幅に低下し、アミノ酸配列の決定は不可能になった。そこで、平成7年度購入血清の残りと、8年度交付金の殆どを使って購入した血清、それに他の手段で集めた血清の計約3.5リットルを使用し、第3回目の精製を開始した。今回は、従来、オープンカラムとHPLCで2度行っていたヘパリン親和性クロマトグラフィーを3度行うことにより、この段階で共存蛋白質をかなり減少することが出来た。又、最終精製品のN末端がブロックされている可能性を考え、精製のポリシ-を変更した。即ち、最後の疎水性相互作用クロマトグラフィー(この過程で収率が1/5-1/10になる)で、90%程度ピュアになった精製品をシークエンスするのではなく、前段階のイオン交換クロマトグラフィーからの溶出分画を使用し、クリーブランド法やPVDF膜へのブロット後に消化する方法で部分一次構造を決定することにした。現在、その条件を検討中である。その後、1pm程度の微量でも可能なアミノ酸シークエンサーを使用し、近い将来、アミノ酸配列を決定できる予定である。 一方、この因子は、無限寿命化した株化肝細胞の増殖を促進することは既に報告したが、今回正常の初代培養肝細胞で試したところ、EGFと同程度の増殖促進活性を示した。又、BALB/c 3T3細胞での情報伝達経路を、各種インヒビターを使用して調べると、この因子のリセプターはPDGFRと似ている可能性が示唆された。これらの結果より、R-SGFは、今までに報告のない新規の増殖因子である可能性が更に強まった。
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