アシナガバチ亜科の幼虫形態比較と属間の系統関係解析
Project/Area Number |
07640922
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
系統・分類
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
小島 純一 茨城大学, 理学部, 助教授 (00192576)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | アシナガバチ亜科 / 幼虫形態 / 微小表面構造 / スズメバチ科 / 分岐分類 |
Research Abstract |
(1)アシナガバチ亜科(スズメバチ科)30属金属を網羅する約250種ならびにアジナガバチ亜科の姉妹群であるスズメバチ亜科の4属15種について,幼虫を解剖,染色して光学顕微鏡下で外部形態を観察することを終えた。 (2)状態のよい液浸標本を得ることのできた,アシナガバチ亜科41種(主要な属を網羅している)について,凍結乾燥し,試料を走査電子顕微鏡を用いて観察した。走査電子顕微鏡観察を行うことにより,光学顕微鏡下でははっきりと確認することのできなかった上唇上のウロコ状構造の有無,体表上の微小突起の形態等を確認することができた。 (3)上記(1),(2)の結果をもとにし,観察した幼虫形態の記述を現在行っており,近年中にアジナガバチ亜科の幼虫形態のモノグラフとして発表する予定である。 (4)これまでにまとめられている成虫形態ならびに巣構造に,今回得られた幼虫形態の形質を追加して,アジナガバチ亜科の属間の系統関係解析をCarpenterならびにWenzel博士と共同で行っている.解析は分岐分類の方法に基づき,Hennig86,NONA等のコンピュータプログラムで行っている.この最初の成果として,南米の属であるOccipitaliaをClypearia属のシノニムとすることが系統分類の視点から適切であることが明らかになり,論文としてまとめた.
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)