連続繊維強化金属基複合材料のクリープ強度に及ぼす温度の影響
Project/Area Number |
07650097
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Materials/Mechanics of materials
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大野 信忠 名古屋大学, 工学部, 教授 (30115539)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 金属基複合材料 / 連続繊維 / クリープ強度 / 温度依存性 / AE / 束強度 |
Research Abstract |
一方向連続繊維強化金属基複合材料SCS-6/Beta21S(繊維体積率38%)のクリープ試験を3つの温度450,500,550℃で実施し,クリープ伸びとAE発生を測定した.また,この複合材料から抽出した繊維の引張試験を室温で行うとともに,マトリックス材料Beta21Sのクリープ特性を450,500,550℃で調べた.この結果,次のことが明らかとなった. 1.SCS-6/Beta21Sのクリープ破断時間は試験温度に強く依存し,試験温度が50℃増加するとクリープ破断時間は約11/(10)となった.しかし,このクリープ試験中のAE発生に顕著な試験温度依存性は見られなかった. 2.マトリックスのクリープは試験温度に強く依存し,その温度依存性はアルレニュース形の温度依存関数により表された. 3.3つの温度でSCS-6/Beta21Sの負荷応力とクリープ破断時間の関係は,マトリックスのクリープの温度依存性を考慮して時間補正したところ1つの関係となった.したがって,SCS-6/Beta21Sのクリープ破断の温度依存性は,ほとんどマトリックスのクリープの温度依存性に起因し,酸化等による繊維の劣化の温度依存性がSCS-6/Beta21Sのクリープ破断に及ぼす影響は無視できることが明らかとなった. 4.繊維の束強度に基づくクリープ強度を求めたところ,SCS-6/Beta21Sはこのクリープ強度以下の負荷応力ではクリープ破断しない傾向にあり,したがって繊維の束強度に基づくクリープ強度の有効性が確かめられた.
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Report
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Research Products
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