水制工周りの河川水理及びその生物環境の創出効果に関する研究
Project/Area Number |
07650595
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
水工水理学
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
富所 五郎 信州大学, 工学部, 教授 (30021025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 明人 信州大学, 工学部, 助手 (30252068)
松岡 保正 長野工業高等専門学校, 助教授 (50043047)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 水制 / 流れ / 数値実験 / 水質 |
Research Abstract |
本研究は、長野市松代町清野水制等を研究対象として、水制群周りの流れの水理特性と水質特性およびこれらの特性と深い関係にある植生、魚類、鳥類、小動物の生息状況を調べ、水制工の創り出す水理特性と水辺環境創出効果を明らかにしようとするものである。 先ず水制工付近の流れ特性と水質特性の把握のために、清野水制を対象として流れと水質等の現地観測と流れの数値実験を実施した。 現地観測としては、発電型のプロペラ流速計と電磁流速計を用いて流れを、また波高計を用いて水制上下流部の水平渦の水面振動の観測を行い、数値実験を検証するための流れや水平渦とその振動周期等のデータ等を得ることができた。さらに、観測項目として水温、SS、PH、溶存酸素、底泥をとり上げ、水制工周りの水質等の測定を実施し、水平渦により取り込まれた水草等の腐敗による水質の悪化を確認した。 流れの数値実験は、数値解析法として有限要素法を用いて、水制工周り含む長い区間を対象とする二次元解析を実施して、水制工周りの流れや水平渦とその振動周期等を再現できた。更に、水制形状の変更による流況改善のシュミレーションを実施して、水制工周りの水質改善のための知見を得た。、しかし、水制工付近の三次元解析は実施途中となってしまった。 水制工周辺の動植物調査については、長野県水辺環境保全研究会や建設省千曲川工事事務所等で実施した植生、魚類、鳥類、小動物の調査資料を収集して、現在整理中である。 以上より得られた水制工付近の流れと乱れ特性・水質等の特性、生物・植生の特性等と水制工の無いところのそれらを比較や水制工の持つ河川水理と生物環境の創出効果を明らかにすることも、現在実施中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)