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二酸化塩素によるウイルスの不活化

Research Project

Project/Area Number 07650645
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Civil and environmental engineering
Research InstitutionSetsunan University

Principal Investigator

金子 光美  摂南大学, 工学部, 教授 (50083738)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords二酸化塩素 / 消毒 / 水中ウイルス / ポリオウイルス / コクサッキーウイルス / C・t値
Research Abstract

塩素より有機塩素化合物生成量が少ないため代替消毒剤として検討されている二酸化塩素について、消毒対象微生物としてポリオウイルス1及びコクサッキーウイルス B5を取り上げ消毒特性を調べ、次のことがわかった。(1)二酸化塩素はそれらウイルスに対して、0.2mg/l、接触時間15分で99.99%以上の不活性力を持つ。(2)コクサッキーウイルス B5のほうが抵抗性は高いが両者の抵抗性の差は顕著ではない。(3)pHが高いほど消毒力は強くなるが、影響の程度は遊離塩素の場合ほどではない。(4)温度10℃の上昇で不活化速度は1.61倍速くなる。(5)懸濁物質の存在は二酸化塩素の不活化力を低下させる。その影響は懸濁物質濃度が高くなる。不活性率を高く取るほど濁質の粒子径が大きいほど阻害作用は大きくなるほど顕著になる。また濁質の影響は顕著になる。(6)カオリンが存在するとlagのある逆L字型の不活化曲線となり、活性汚泥が存在すると早くテーリングがみられるL字型の不活性曲線となった。有機性かつ粗密な活性汚泥のほうがカオリンよりも不活化力を相当に低下させた。(7)カオリンと活性汚泥にウイルスが移行すること及びそれら濁質に取り込まれたウイルスが遊離の場合より消毒抵抗性を示すことを確認した。(8)消毒効果を実用しやすい式で示した。(9)二酸化塩素はこの実験に用いたウイルスに対しては塩素よりやや不活化力は強いが、pHの影響パターンが逆になること以外は、温度と濁度の影響パターンと影響力はほとんど塩素の場合と同様であり、不活化力もそれほどの差がないからウイルスの不活化からみて塩素の代わりに二酸化塩素を用いる利点は顕著でない。もし用いるなら、水道水の水質基準のpHの範囲で濁度を1〜2度以内に抑え、1mg/l程度の注入率で15分以上の接触時間を保持すれば目的を達することができる。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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