高齢期に困難となる動作に対する適正移動寸法と手すりの有効性に関する実験的研究
Project/Area Number |
07650733
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
徳田 哲男 (財)東京都老人総合研究所, 生活環境部門, 研究員 (40073043)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 老化 / 手すり / 動作 / 適応力 |
Research Abstract |
日常生活の遂行に支障を認めない19歳から80歳までの女性35名を対象に、住居内等において身体的負担の強い移動動作をモデル化し、立ち上がり座り動作の座面高、昇降動作の蹴上げ高、またぎ動作のまたぎ高の変化と手摺使用の有無を変動要因とすることで、負担の少ない移動寸法や適正な手摺の位置等について明らかにした。 以下に主要な知見を整理した。 (1)内観報告においてたいへん負担を感じ始めた高さはモデル動作の違いにより年代差を認めており、段の昇降動作とまたぎ動作は後期高齢群が最も低く、続いて高齢群、若年群の順となったが、立ち上がり座り動作では後期高齢群と高齢群の差は認め難かった。 (2)三群中で最も身体機能の低い後期高齢群が手摺なしでたいへん負担を感じ始めた高さは、立ち上がり座り動作、昇降動作、またぎ動作の順におよそ座面高20cm以下、蹴上げ高25cm以上、またぎ高30cm以上であった。 (3)手摺の使用による境界高は手摺なしの場合に比較して、立ち上がり座り動作でより低い位置を、昇降動作及びまたぎ動作でより高い位置をとり、体幹部の前屈角度の変化、重心動揺距離及び動作所要時間の短縮等も認められ、移動動作に対する手摺の有効性が確認された。 (4)手摺の最適値はモデル動作や年代間の違いにより異なったが、横型手摺での最適な高さは上前腸骨棘高付近に相当しており、手摺の把持を前提とした使いやすい手摺径は36mm前後であった。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)