酸化バナジウム系新規発色材料を用いた多色表示型全固体ECDデバイスの開発
Project/Area Number |
07650999
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工業物理化学
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
三浦 則雄 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (70128099)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
|
Keywords | エレクトロクロミック / 酸化バナジウム / 酸化タングステン / アンチモン酸 / 全固体型素子 / プロトン導電体 / 厚膜 / スピンコーティング |
Research Abstract |
本研究は、常温型固体電解質材料であるプロトン導電体膜と種々のエレクトロクロミック膜とを組み合わせることにより、多色発色が可能で電解質溶液を用いない全固体型ECDデバイスの構築を目指すものであり、以下のような新しい知見を得た。 1.新規発色材料として酸化バナジウムに酸化チタンや金を添加して多成分系とすることにより、単独酸化バナジウムでは得られない赤色系統の発色が負電極領域において現れることを見出した。また、その時の添加物の最適量やEC膜の最適焼成温度を決定した。 2.酸化バナジウムや酸化タングステン系多成分膜について、湿式作成法であるゾル-ゲル法とスピンコート法の併用、および乾式法である多元素同時蒸着法による作製法を試みた結果、比較的良好な膜が得られることが分かった。 3.常温でプロトン導電性を示すアンチモン酸について、その水ゾルを用いたスピンコート法による厚膜作製を試みた結果、乾燥工程、回転数、積層回数などの条件を最適化すれば、比較的良好なイオン導電性を示す固体電解質膜が得られることを見出した。 4.上記の方法で透明電極付ガラス上に作製したアンチモン酸膜とエレクトロクロミック膜とをはり合わせることにより、全固体型ECD素子が得られた。この素子は応答速度がまだ十分ではないが、エレクトロクロミック特性を発現することを確かめた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)