Project/Area Number |
07651070
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
高分子合成
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
武石 誠 山形大学, 工学部, 教授 (20007214)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | トリブチルボラン / 9-BBN / アクリル酸エチル / メチルビニルケトン / N-フェニルマレイミド |
Research Abstract |
トリブチルボランなどのトリアルキルボランを用いてα、β-不飽和カルボニルモノマーを重合した。アクリル酸エチルは-90℃でも重合が進行しポリマーが生成した。ヒドロキノンやBHTのようなラジカル重合禁止剤を添加しても重合速度にほとんど変化はなく、応用が非ラジカル機構で進行することを示唆した。これらの結果より重合の開始段階に開始剤とモノマーの錯体形成を経て開始種が生成することがわかり、生長はエノールポリネート末端とモノマーの反応により進行するグループトランスファー型の重合であることがわかった。しかし、重合率の増加にとなう分子量の増加は見られず停止反応が速いことを示すので、この重合反応にはリビング性はない。ビニルケトンやマレイミドは0℃付近の比較的高温で重合したが、ビニルケトンの場合はヒドロキノンによる重合禁止を受け反応のラジカル性が見られた。9-BBNも同様にα,β-不飽和カルボニルモノマーを重合することが確認された。したがって、ボランとピネンの反応により生成する不斉アルキルボランも重合を開始すると考えられ、不斉誘導重合が期待される。
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