Project/Area Number |
07660097
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
応用微生物学・応用生物化学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 稔 東京大学, 農学部, 助教授 (80191617)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | Histone acetylation / Deacetylase / Trichostatin / Schizosacchyaromyces pombe |
Research Abstract |
分裂酵母Schizosaccharomyces pombeのトリコスタチンA(TSA)感受性変異株tss1-72株に野生株分裂酵母のゲノムDNAライブラリーを導入し、多コピーで親株のTSA感受性を相補する遺伝子のスクリーニングを行った。その結果、TSA感受性を野生株並に相補する形質転換体を5株取得した(TSR2、TSR5、TSR11、TSR13、TSR32)。これらの形質転換体の形質がプラスミド由来であることを確認した後に他の薬剤に対する多剤耐性を調べたところ、調べた限りの他の薬剤に対する耐性は示さなかったが、唯一もう一つのヒストンデアセチラーゼ阻害剤であるトラポキシン(TPX)に対してのみ親株であるtss1-72の2〜5倍程度の耐性を賦与した。5株からプラスミドの回収を試みた結果、うち1株(TSR11)はゲノムDNAに挿入されていることが明らかとなった。残り4株についてプラスミドを回収し、制限酵素地図を作成したところ、3株が同一の領域約3.7kbpを含む遺伝子断片(pTSR2、pTSR5、pTSR13)を持っていることが明らかとなった。これら3つに共通な領域約3.7kbpの塩基配列を決定したところ、同一方向に近接して並んだ3つのORFと思われる領域を見いだした。3つの各ORFと既知の蛋白質との間にホモロジーは見られなかった。これらのORFが実際にヒストンアセチル化調節に関与しているかは現在のところ不明であるため、遺伝子破壊やcDNAの取得、ヒストンデアセチラーゼ活性測定などの生化学的解析を行う準備を現在進めているところである。また、もう一つのプラスミド(pTSR32)は約7kbpの挿入断片を持ち、現在塩基配列を決定しているところである。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)