Project/Area Number |
07660363
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Zootechnical science/Grassland science
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
仲田 正 琉球大学, 農学部, 助教授 (70045136)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 卵子 / 受精能 |
Research Abstract |
本研究では鶏の卵子が排卵後いかなる時期まで精子の侵入を許し、受精できるかについて追究した。排卵卵子の受精の確認方法として、対外受精処置を施した卵子に対して(1)Kosin 染色を行って卵割の有無の観察、(2)卵移植後放卵された卵をふ卵器内に入れ、発生の有無を調べた。その結果、排卵直後および排卵後1〜2時間目の卵子の受精率はそれぞれ93%および45%であった。一方、排卵してから5時間以降の卵子において染色と卵移植のいずれの方法によっても受精は全く認められなかった。 次に排卵後の時間的経過に伴って卵子の受精率が低下する原因を究明するため精子による卵黄膜の消化実験を行った。すなわち、精子はその先体膜に局在する消化酵素を放出して卵子卵黄膜を貫通することによって受精を全うするので、受精率低下が精子酵素と卵黄膜との不応性にあるのでないかとの想定をした。その結果、排卵24時間前と排卵直後の卵子卵黄膜は精子によって完全に消化された。しかし、排卵5時間後、10時間後、24時間後の卵子卵黄膜は精子によって殆ど消化されなかった。 これらの結果から、鶏において排卵後の卵子の受精能保有時間は排卵後1〜2時間までで、それ以降の卵子は卵黄膜が精子の酵素作用に反応しないために受精できないことが示唆された。
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