Project/Area Number |
07660391
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Basic veterinary science/Basic zootechnical science
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
宮崎 均 筑波大学, 応用生物化学系, 助教授 (40183636)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Keywords | アンギオテンシンII / AT2 / 受容体 / アポトーシス / 卵胞閉鎖 / 顆粒膜細胞 |
Research Abstract |
アンギオテンシンAll(All)はレニン・アンギオテンシン系(RA系)の最終産物として、血圧や体液量調節に重要なペプチドである。その受容体はタイプ1(AT1)、タイプ2(AT2)に分類される。既知のAllの生理機能は全てAT1によって担われており、AT2の生理機能は全く不明である。8年前申請者らは、卵巣膜画分に現在のAT2受容体に相当する新奇のAll受容体を同定した。また卵巣顆粒膜細胞の初代培養系を用いて、細胞がアポトーシスを起こす際、AT2が著しく増加することを見出した。本研究では、卵胞閉鎖時に伴う顆粒膜細胞のアポトーシスにおけるAT2の役割を解明するための土台となる、下記に示すような幾つかの知見を得た。 (1)未成熟ラットに性腺刺激ホルモンであるPMSG(pregnant mare's serum gonadotropin)を3日から6日間投与し、人工的に卵胞閉鎖を起こさせた。その結果、顆粒細胞膜のAT2は蛋白レベルmRNAレベル共に時間経過と共に増加した。この時、アポトーシスの生化学的指標であるDNAの断片化が観察された。従って、in vivoレベルにおいても、AT2が閉鎖卵胞形成時のアポトーシスに積極的関与をする可能性が強く示唆された。 (2)PMSG処理をした顆粒膜細胞においてアポトーシスの進行に重要と考えられているBax、p53のmRNAレベルの増加が観察され、逆にアポトーシスの抑制に関与するBcl-XLは変動しなかった。
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