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房質回帰性頻脈誘発性の心房細・粗動の研究-光学的多チャネル計測による解析-

Research Project

Project/Area Number 07670050
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field General physiology
Research InstitutionShimane Medical University

Principal Investigator

廣田 秋彦  島根医科大学, 医学部, 教授 (50156717)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Keywords膜電位感受性色素 / 光学的測定法 / 興奮波マッピング / リエントリ- / 心房細動 / 房室回帰性頻脈 / WPW症候群 / 副伝導路モデル
Research Abstract

1.活動電位の光学的測定:ラットの右心房と近傍の心室の一部を、シリコンラバー上で洞房結節を中心にシート状に展開した標本を、膜電位感受性色素NK2761で染色後、マトリックス型フォトダイオードアレイを用いた光学的膜電位多部位同時測定システムにより、標本上の1020ヶ所の領域から活動電位を光学(吸光)シグナルとして同時記録した。データはコンピュータに転送し、興奮波伝播の等時線を作成した。心拍動によるアーチファクトは、筋収縮抑制剤であるBDM(2,3-butainedione monooxime)で抑制した。
2.人工副伝導路の開発:任意の部位の心房の興奮が開始するtimingを取り出し、一定のdelayを加えたtimingで、房室結節の近傍の心室筋を吸引電極を用いて電気刺激する装置を自作し、副伝導路のモデルとした。これを用いて、副伝導路の位置や特性と興奮波伝播パターンの関係を調べた。その結果次のことが明らかになった。
(1)房室伝導路を逆行した頻脈の興奮波と洞房結節に自発性に起こり伝播してくる興奮波が心房上でぶつかると、不均一な脱分極が惹起されるが、これが細・粗動に移行するのは一定の条件下に限られる。
(2)房室結節に作用する薬物が無効であることや興奮頻度が房室結節の不応期から想定されるものより速いことなどから、心房細・粗動の発現後は房室性の旋回路は関与してないと考えられた。
(3)薬物(アコニチン、ウアバイン等)を作用させた場合や酸素欠乏などの条件下で心房細・粗動を誘発させた時、興奮波伝播パターンに変化が見られた。
これらのことから、このモデルは、ヒトの先天性疾患であるWPW症候群の病態によく合致し、頻脈発作の予防や治療薬の開発に極めて有用であることが強く示唆された。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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