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遺伝的に不安定なマイクロサテライトの単離とその性質

Research Project

Project/Area Number 07670137
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field General medical chemistry
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

高橋 由明  新潟大学, 医学部, 講師 (60115045)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywordsマイクロサテライト / ミニサテライト / 放射線照射マウス / ゲノム / 遺伝的不安定性
Research Abstract

マウスゲノムライブラリーより約50種類のマイクロサテライトを単離した。これらの中から遺伝的に不安定なマイクロサテライトを単離する目的で、放射線照射マウスを用いてマイクロサテライトの不安定性をPCR-SSCP法で検討した。現在まで、約20種のマクロサテライト座を解析したが、全て遺伝的に安定であり不安定なマイクロサテライトの単離はきわめて困難と考えられた。そこで、我々が報告した遺伝的に不安定なマウスのミニサテライト(Pc-2)を用いて、ミニサテライトとマイクロサテライトの両群に属すると考えられるような鎖長の短いDNA断片の単離を試みた。Pc-2座に変異を持つ3頭のF1マウスのゲノムDNAをHinf I消化し、Pc-2をプローブとしサザンブロット法を行ったところPc-2座(C3Hアレル:4kb)の他に約2kb(C3Hアレル)のDNA断片とクロスハイブリダイズし、しかも個体間でDNA鎖長の違い(変異)を示すバンドがみられた。C3Hマウスゲノムからこのバンドをクローン化、DNA塩基配列を決定し、このクローン(Pc-3)のDNA鎖長が2Kbで、中にPc-2の反復単位(AGGCAGG)が約200回繰り返す配列を含むことを明らかにした。Pc-3のフランキング配列に対しプライマーを作成し、PCR法でゲノムの遺伝的不安定性を検討した。C3Hの雄マウスに3Grayの放射線を照射し、1週間と3週間後にB6雌マウスと交配し作成したF1マウスのPc-3座の変異を調べた。対照の非照射群、1週ならびに3週群における変異の頻度はそれぞれ、B6アレルで28%(11/39),25%(12/48),32%(15/47),CH3アレルで21%(8/39),35%(17/48),47%(22/47)であり、これまで報告されている変異検出系の中で最も高感度に変異を検出できる系であることが明らかとなった。この系では、PCR法を利用しているので簡便に、かつ同時に多数の試料を短時間で分析できる利点を持つ。今後、環境汚染物質や食品添加物に含まれる変異原の生物に対する遺伝的影響を鋭敏に知るための分析系として活用されることが期待できる。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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