ヒトおよびマウスの極長鎖脂肪酸アシルCoA脱水素酵素ゲノムDNAのクローニング
Project/Area Number |
07670166
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
青山 俊文 信州大学, 医学部, 助教授 (50231105)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 極長鎖脂肪酸アシルCoA脱水素酵素 / 脂肪酸β酸化 / ミトコンドリア / スプライシング異常 / マッピング / エンハンサー / イントロン / エクソンスキッピング |
Research Abstract |
ヒト極長鎖脂肪酸アシルCoA脱水素酵素(VLCAD)ゲノムDNAは入EMBL3ライブラリーから単離され,11kbのクローンが単離された。このうちコ-デング部分は5.4kbにわたり,20個のエクソンで構成されていた。このようにイントロンの短かいゲノムDNAは非常に珍しく,類例があまりない。マウスVLCADゲノムDNAも同様に単離され構造が決定されたが,ヒトの場合と同様に20個のエクソンから構成され,コーディング部分の長さは5.2kbであった。従って,両者は構造的に高い類似性を示した。 VLCAD欠損患者のゲノムDNA解析を4名について行った。2名はイントロン11の5′スプライスサイトのGTがATに変更しており,このためエクソン11がスキップされるスプライス異常であった。1名はイントロン5の3′スプライスサイトのAGのGがdeleteされており,このためエクソン6がスキップされていた。他の1名はエクソン15の3′末端のGがAに変更しており,このためエクソン15とエクソン17のはじめの4ヌクレオチドがスキップされる,非常に珍しい,非連続エクソンスキッピングであった。非常に高い頻度でエクソンスキッピングがおこるのはゲノムDNAの構造的特色に基づくためと考えられる。 ヒトVLCADゲノムの5′上流域を検索したところ,開始メチオニンの上流60bにプロモーターが存在し,上流約350bの所にSp1様のエンハンサーが存在し,CATアッセイによりエンハンサー作用を確定した。 FISH法によりマッピングを行ったところ,VLCADゲノムDNAは17p13に局在していた。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)