Project/Area Number |
07670261
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
安水 良知 関西医科大学, 医学部, 講師 (00142753)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | lpr遺伝子 / aly遺伝子 / MRL / lprマウス / ALYマウス / Thylコンジェニックマウス / lymphadenopathy |
Research Abstract |
【研究成績1】lpr変異遺伝子によるリンパ節腫大移入モデルの応用 この実験系の原型([lpr-BM->5Gy-MRL/+]+lpr-LN)において、Thy1コンジェニックマウスを用いても結果には差がないこと、即ち、Thyl alleleはlpr遺伝子の効果発現に影響しないことを踏まえて、Thy1コルジェニックMRL/lpr及びMRL/+マウスを可及的に利用した。そして、以下に列挙する成績を得た。 ・著明に腫大するリンパ節グラフトに集積する細胞は移植骨髄に由来する。 ・宿主由来のTリンパ球は、胸腺中にごく僅かに残存する。 ・放射線照射は必須である。しかし、照射線量は2Gyでも十分である。 ・lpr骨髄の移植はリンパ節グラフトの腫大には必須ではない。 ・lpr骨髄の移植はlpr-GvHDには必須である。 ・リンパ節の移植は、腎被膜下でも鼠径部皮下でも同様に腫大する。 ・原型実験において、骨髄ドナー、リンパ節ドナー、宿主の週齢による著明な差はない これらの基本的な成績に則って、更に2変数を同時に変化させる予備的な実験も並列して行った。その結果、lpr骨髄の移植を加えない実験系で、lpr由来LNグラフトの週齢がその腫大の程度に署明な影響を及ぼすことを示唆する結果を得た。現在、この点の確認を行っている。 【研究成績2】ALYマウス ALYマウスそのもの、及び骨髄移植を応用した研究により、変異aly遺伝子の効果発現の場に関して若干の知見を得た。変異aly遺伝子の効果は(1)リンパ節環境細胞、(2)Bリンパ球系造血前駆細胞、(3)骨髄造血環境細胞、等で発現されること、即ち、正常動物ではそれらの多彩な細胞が正常aly遺伝子機能を必要としていることが強く示唆された。 〔研究成績3〕T1-Tリンパ球。 一連の研究を通じて、その副産物として、B1aリンパ球に相当すると推定されるT1リンパ球とも呼ぶべきTリンパ球亜集団の存在が強く示唆された。これは非常に重要な点であるので、十分な追試確認が必要である。
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