カンジダ酵母反復配列のin situ hybridizationによる細胞内動態
Project/Area Number |
07670307
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bacteriology (including Mycology)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田中 健治 名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 教授 (70013315)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | FISH / Candida albicans / 細胞周期 / 反復配列 / 染色体 / Mitosis / rDNA / テロメア |
Research Abstract |
われわれは、病原性酵母Candida albicans において、染色体サイズの多様性の解析から,ゲノムの中に約2kbの種特異的反復配列RPSを見出した(Iwaguchi et al.1992)。それがほとんどの染色体に分布し、しかも限定された領域に局在している(Chindamporn et al.1995)、また、その配列がmammalian alphoid DNAに類似していることから、centromere DNAの可能性があるのではないかと推測された(Chibana et al.1994)。本研究では、RPSの細胞内局在について、特にcentromereの可能性を検証する目的でRPSのFISH(Fluorescent in situ hybidization)による研究を行った。同時に抗r-tubulin抗体によるSPBの蛍光抗体染色、DAPIによる核領域の染色を行って、RPSの細胞周期における挙動を明らかにした。また、対照実験として、rDNAとテロメアについても、それぞれ特異的プローブによるFISHをおこない、細胞周期における挙動を明らかにした。 rDNA領域は、間期核では、クロマチン領域に隣接する核小体領域にあり、分裂とともに、伸長する紡錘体に沿って棒状に伸び、やがて、2個のループになって、娘核にはいる。テロメアのシグナルは、核の周辺に点状に現れ、分裂のおわりには2核に均等に分布する。RPSは、間期核では、ばらばらに分布しているが、紡錘体の出現とともに、その近傍に集合してみられる。紡錘体が伸長する移行期の核では、紡錘体に沿って並び、やがて、2つのグループにわかれ、それぞれ紡錘体極に集合して観察された。これらの観察によって、C.albicansの核分裂では、中期に染色体が赤道板に整列しないこと、分裂周期のなかで、後期の占める時間が長いのが特徴であることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
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