サイトカイン共通受容体(γc鎖)を介した細胞内情報伝達機構
Project/Area Number |
07670361
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
竹下 敏一 東北大学, 医学部, 助教授 (60212023)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | チロシンキナーゼ / IL-2受容体 / サイトカイン受容体共通γ鎖 / 細胞内シグナル伝達 |
Research Abstract |
IL-2受容体γ鎖はIL-4、IL-7、IL-9、IL-15の各受容体の共通サブユニット(γc鎖)でもある。これらγ鎖を共有するサイトカイン受容体からのシグナル伝達機構を解明するために、本研究では、IL-2受容体β鎖とγc鎖に会合するJAK1とJAK3キナーゼについてさらに解析した。その結果、γ鎖を共有するIL-2、IL-4、IL-7、IL-9の各サイトカインの刺激によって、Jak1ならびにJak3チロシンキナーゼの活性化がみられた。さらに、IL-2受容体β鎖に会合するJAK1チロシンキナーゼがIL-4、IL-7、IL-9、の各受容体のα鎖にも会合していることを明らかにした。このJAK1の会合はIL-2受容体β鎖および上記各サイトカイン受容体のα鎖の細胞内領域に共通に存在するbox1領域を介していることが分かった。MOLT4細胞にbox1変異IL-2受容体β鎖を遺伝子導入し、細胞増殖シグナルとJak1およびJak3との関連性を調べたところ、Jak1の会合ならびに活性化はIL-2による細胞増殖シグナル伝達には必須ではないことが明らかになった。さらに、Jak3の活性化にもJak1は必須では内ことが分かった。 他方、IL-2刺激後速やかにチロシンリン酸化される新規蛋白分子pp70のcDNAを単離した。pp70の発現は種々の細胞株ならびに組織にみられ、IL-2による増殖刺激シグナルとpp70チロシンリン酸化反応とがよく相関した。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)