手腕系振動症候群の病像と治療経過に及ぼす全身調節系影響-日常生活におけるストレス反応とストレス感受性の測定-
Project/Area Number |
07670442
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
原田 規章 山口大学, 医学部, 教授 (70116747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石居 房子 山口大学, 医学部, 教務員 (70144962)
岩本 美江子 山口大学, 医学部, 講師 (80034932)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 手腕系振動症候群 / ストレス感受性 / ストレス負荷検査 / Stroop Color Word Test / Mirror Drawing Test / カテコールアミン / 心電図R-R間隔変動 |
Research Abstract |
手腕系振動症候群の病像解明に寄与することを目的として、患者と健常対照者におけるストレス感受性を検討した。 入院治療を受けた手腕系振動症候群患者10名において、入院治療の前後および入院中にカテコールアミン排泄量を測定した。歩数計を用いて運動量を測定するとともに、同季節における生活室温、入院室温、外気温を調査した。また、手腕系振動症候群でレイノ-症状のある患者21名、レイノ-症状のない患者5名、健常対照者17名に対し、急性ストレス負荷を行い、負荷前後の尿中カテコールアミン、副腎皮質ホルモン排泄量、血圧変動を測定するとともに、心電図をデータレコーダに収録した。ストレス負荷として、間欠騒音と計算の複合負荷、Mirror Drawing Test、恐怖ビデオ視聴を用いた。 手腕系振動症候群患者29名(レイノ-症状ある者15名、ない者14名)、年齢をマッチさせた健常対照者15名に、急性ストレス負荷としてStroop Color Word Testを10分間、Mirror Drawing Testを8分間行わせた。前者は色名を異なる色を用いて提示し、異なる色で表示した色名ボタンを押すことを求める錯誤試験であり、提示時間および提示間隔をランダマイズさせるプログラムを作成し、パソコンを用いて実施した。生理的食塩水にて血管を確保しストレス負荷の直前、直後、30分後に採血し冷却遠心後に血漿を凍結保存した。負荷前後の安静時心電図と深呼吸時心電図をデータレコーダに収録し、血圧と心拍を測定した。また、被験者の振動暴露歴、自覚症状、既往歴などを詳細に調査した。 入院治療により手腕系振動症候群患者のカテコールアミン排泄量は有意に減少し、退院後数週間はその効果が続いた。入院による運動量の変化はなかったが、生活気温は入院中が明らかに高値であった。急性ストレス負荷により尿中カテコールアミン排泄量は特にレイノ-症状の強い手腕系振動症候群患者で有意に増加した。血漿試料および心電図データについては現在解析中であり、自覚症状などを含めた総合的解析を準備中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)