Project/Area Number |
07670464
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
中園 直樹 関西医科大学, 医学部, 教授 (50113593)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | E型肝炎ウイルス / PCR |
Research Abstract |
中国のウイグル地方でのE型肝炎の流行の際、患者の糞便より共同研究者であるR.Huang博士が87A株を2BS細胞を用いて分離培養に成功した。その87A株をA549細胞を用いて経代に努めた。その結果が、裏面の掲載論文の1つである。一時は、細胞変性効果も観察された。 また、それらの経代を重ねたウイルス株も安定で合った。ところが、その経代に用いたA549細胞にマイコプラズマの混入が中途より見られ、細胞の性質が変化したらしく、所謂細胞を用いての同株の経代増殖に問題をもたらした。即ち、細胞変性効果での判定には問題を残すので、細胞培養上清中のPCRで87A株を検出せざるを得なくなった。 A549細胞に問題がないと思われる経代までの87A株の塩基配列はin vitro では比較的に安定であった。ところが、裏面掲載論文に報告したように実際の流行株、ここでは中国の各地の患者便および血清からのPCRを用いてのPCR産物には少なからず、バリエイションが認められることが判った。培養細胞に問題が生じたので、血清からのPCR法で遺伝子の安定と変化を調査しているところである。わが国でも少数であるが、A型肝炎容疑患者にこのE型肝炎のウイルスと相同性を持つ塩基配列がその患者血清にあるらしいことが、その後の研究から明らかになりつつあり、調査研究を進めている。
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