Project/Area Number |
07670546
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内科学一般
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
橋本 信也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10056608)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 細胞電気泳動法 / 赤血球電気泳動 / 膠原病 |
Research Abstract |
我々が開発したコンピュータ画像処理による細胞電気泳動自動化装置により、各種疾患患者赤血球の細胞電気泳動度を検討した。また細胞性免疫のin vitro assayとして知られる細胞電気泳動試験electrophoretic mobility test(EMT)への応用を試み、膠原病および免疫異常が予想される患者リンパ球に対するPHA、ConAなどの反応性を検討した。 (1)各種疾患患者赤血球の細胞電気泳動的研究:SLE、RA、PSS、PM/DMなどの膠原病患者赤血球の細胞電気泳動度を測定したところ、対照に比して有意な差はみられなかった。しかしglycerolに対する抵抗性を検討したところ、SLE患者の一部でglycerolに対する抵抗性が認められ、glycerol抵抗性を示した赤血球の細胞電気泳動度は低下した。glycerol抵抗性赤血球膜をSDS-PAGEで検討したところ、対照とは異なるパターンを示した。SLE患者赤血球のglycerol抵抗性に関する意義と細胞電気泳動的変化については継続検討中である。 (2)既に我々は長年にわたり細胞電気泳動法によるEMTを行ってきたが、新しく開発に成功した自動化装置により、その成績をfollowしている。EMTの指示細胞としてのタンニン酸ヒツジ赤血球に、PHA、ConA、PWMなどで刺激した正常ヒトリンパ球の培養上清を加えると、指示細胞の電気泳動度が低下することが認められた。このうち、PHAを加えたとき低下率(泳動遅延率)がもっとも著しいことが認められた。これを各種膠原病患者について行ったが現在のところ、疾患特異的に有意の差は認められていない。しかし一部のSLE、免疫機能低下患者(抗癌剤投与悪性腫瘍)などで遅延率の異常を認めた。今後対象患者の病像、治療前後などを考慮して検討する必要があると思われた。
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