呼吸器疾患における呼気中の一酸化窒素(NO)とその意義
Project/Area Number |
07670643
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
宮本 顕二 北海道大学, 医学部, 助教授 (50190814)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | NO / 低酸素血症 / 呼気ガス / 気管支喘息 |
Research Abstract |
1.呼気中に検出されるNOの産生部位の検討 健常成人8名を対象に呼気を気道分画と肺胞分画に分けて採取しそれぞれのNO濃度を測定した(Thermo Electron製Model 42S).常に気道分画のNO濃度が肺胞分画に比べ高値を示した.また、息止め、呼気延長により気道分画中のNO濃度は増加した.すでに鼻腔内で高濃度のNOが産生されていることが報告されており、呼気中に鼻腔のNOが混入する影響を除外して検討するため、6人については気管内挿管をおこない同様の実験を行った.気道分画のNO濃度は挿管前に比べ40〜45%に低下したが、呼吸パターンがNO濃度に及ぼす影響は挿管前と同じであった.以上より、呼気中に検出されるNOの40〜45%は肺内(主に気道)で産生されていると結論した.(Am J Respir Crit Med 1996,in print) 2.低酸素ガス吸入による呼気中NO濃度への影響. 4名については低酸素ガス(O_2=10%、3分)を吸入させ、呼気中のNOを測定した.気道分画、肺胞分画ともにNO濃度は変化なかった.この程度の低酸素ガス吸入自体が影響を与えていない可能性と、低酸素の影響より鼻腔内高濃度NOの影響がより大きく、低酸素の影響を検出出来なかった可能性がある. 3.呼吸器疾患における呼気中のNO濃度の関係について. 気管支喘息患者では従来の報告通り著明な高濃度を示した.しかし、睡眠時無呼吸症候群、サルコイドーシス患者では低値を示した.現在症例をデータを集積中である.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)