肺臓器培養における肺線維症モデルの開発とその線維化機構に関する研究
Project/Area Number |
07670648
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
飛田 渉 東北大学, 医学部, 講師 (10142944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 喜博 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (20195217)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 肺薄切切片臓器培養 / 肺線維症モデル / 肺胞構造 |
Research Abstract |
実験的な肺線維症モデルを作成しそのメカニズムを解明するため、本研究では、肺薄切切片臓器培養系を用いたラット肺線維化モデルの確立に関し以下の研究成果を得た。 (1)麻酔ラットから気管と肺を一塊として摘出し、培養液と混合した1%温寒天溶液を気管から注入し肺を総肺気量位まで膨張させた。冷蔵しゲル化させた肺寒天ブロックを厚さ約0.5mmで薄切し肺臓器培養切片とした。 (2)MEMを基本として添加物を加えた培養液をいくつか調製し、それぞれを用いて培養を試みた。肺胞構造は長期に維持可能であったが、気道上皮、肺血管内皮細胞は最高2週間まで確認されたものの、以後消失するかまたは正常構造を失うことがわかった。これらの結果から、少なくとも実験に必要と考えられる期間中培養により肺胞を維持するためには、動物血清は加えず、いくつかのアミノ酸、ビタミン類、ピルビン酸、グルココルチコイド、インスリンなどを配合した培養液を使用して行うこととした。肺胞以外の他の構造の長期維持のための培養液などの条件については現在さらに検討中である。 (3)ブレオマイシンと珪石粉を培養液中に加えたところ、結合組織の増生を培養組織中に認めた。その容量依存性あるいは培養過程における線維化進行の時間経過について現在検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)