Project/Area Number |
07670697
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
村山 繁雄 東京大学, 医学部(病), 助手 (50183653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 順 東京大学, 医学部(病), 助手 (10211252)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 遺伝子性脊髄小脳変性症 / インシトウハイブリダイゼーション / MJD / DRPLA / SCA1 / 神経病理 / 分子病理 |
Research Abstract |
遺伝性脊髄小脳変性症の発症メカニズムを調べる目的で、遺伝子が解明されている三種(Machado-Joseph病[MJD]、歯状核・赤核・淡蒼球・ルイ体萎縮症[DRPLA]、SCA1)につき、ホルマリン固定パラフィン包埋6μm厚連続切片を用いて、通常の病理所見と、c-RNA probeを用いたin situ hybridizationを対比させることにより、異常なmessenngerの発現が細胞変性にどの様に対応しているかを検討した(研究発表雑誌論文参照)。 MJDについては、MJD-1よりsubcloningされた、c-RNA clone pMJD1-1をtemplateとし、またDRPLAについては、triplet repeatを含まない400base pairのc-DNAをsubcloningし、S^<32>標識c-RNA probeを作成し、in situ hybridizationを行った。対象としては、ラット、正常ヒトコントロール、並びにMJD geneのCAG expansion のsizeがそれぞれ、62,72,74,82のMJD4例、DRPLA geneのCAG expansionのsizeがそれぞれ59,60,61,62の4例を用いた。遺伝子は、ヒト、Ratとも、中枢神経系を含めて全身に発現していることが確認された。MJDの病理所見との対応では、最も関心のあった、淡蒼球内節・ルイ体の変性における、神経細胞とoligodendrogliaとの関係については、神経細胞の発現に比べ、oligodendrogliaの発現は非常に低く、またMJD病変の強さとも相関せず、正常コントロールとの間にも差異を見出すことができなかった。また、DRPLAにおいては、最も関心のあった、大脳皮質神経細胞と、白質のoligodendrogliaについては、DRPLA白質変性群と非変性群間でも、さらに正常コントロールとの間にも差異を見出すことはできなかった。これらの所見は、Huntington病での観察に一致し、遺伝子産物と協同的に働く第三の因子が、病変部位に特異的に発現している可能性を示唆すると考えられた(投稿中)。 なお、SCALについては今回の検討では有意のsignalを得ることができなかったので、probeを変えて、再度検討する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)