Project/Area Number |
07670757
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
池ノ内 浩 東京大学, 医学部(病), 助手 (10261968)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河本 修身 東京大学, 医学部(病), 助手 (00261967)
高橋 利之 東京大学, 医学部(病), 助手 (40236302)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 心筋虚血 / 早期遺伝子 / MAPkinase / adrenomedullin / NO / cGMP / NOS / 内向きカルシウム電流 |
Research Abstract |
1.虚血再還流時の早期遺伝子の発現の検討:10日目の鶏胚単離培養心筋細胞を用い代謝阻害(1mM.NaCN,20mM.2deoxy-glucose,30min)回復過程の早期遺伝子mRNAの発現を検討した。c-fos.mRNAは回復期30,60minで一次的に発現した。c-jun,mRNAは回復期30-120minで1.9-4.7倍に増加、c-myc.mRNAも同様に1.4-1.7倍に増加した。AP-1.DNA結合能をelectrophoretic mobility shift assayで調べたところ、回復期120minで著明に増加していた。あらかじめ細胞をprotein kinase C阻害薬で処理しておくと回復期60minにおけるc-jun.mRNAの発現は著明に抑制され、またEGTAの添加でも部分的に抑制された。In-gelkinase assayにより測定したMAP kinase活性は回復期早期(5-15min)に3.0-4.1倍に増加していた。S6 kinase活性も回復期15minに有意に増加していた。これらより、早期遺伝子およびMAP kinaseが虚血回復過程において何らかの役割を果していることが示唆された。またc-junの発現にはprotein kinase Cの活性化、[Ca^<2+>]iが関与していることが認められた。(J.Clin Invest 1995,96:69-77) 2.アドレノメデュリンの心筋直接作用の検討:虚血再還流時には様々な体液因子が重要な役割を果たしている。最近、褐色細胞腫から抽出同定された血管拡張性ホルモン、アドレノメデュリンは、心筋梗塞患者、心不全患者でその血中濃度の上昇が認められ、心筋細胞内にmRNAが確認されており、心臓において何らかの生理的役割を果たしている可能性が示唆されている。そこで我々はこのホルモンの心筋収縮性に対する直接作用とその機序を検討した。アドレノメデュリンは成兎単離心筋細胞に対し陰性変力作用を示し[Ca^<2+>]iを低下させた。この作用はNOSの活性化、細胞内cGMPの上昇を介し内向きカルシウム電流の減少を伴っていた。これらより、アドレノメデュリンは心筋細胞内でNOを介して[Ca^<2+>]i動態、心収縮能を修飾してい可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)