• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

高血圧発症進展に占める一酸化窒素、インスリンと中枢カテコラミン作動性血圧調節機序

Research Project

Project/Area Number 07670798
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Circulatory organs internal medicine
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

中田 徹男  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (30237292)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords一酸化窒素(NO) / ストレス / 高血圧 / 視床下部 / インスリン
Research Abstract

高血圧動物及びNO系の抑制下において、ストレス負荷時の昇圧反応に及ぼす中枢血圧制御の関与をNoergic neuronの作動状態の面より明らかにするため、ラットを用いshaker stress(SS)負荷時の心血管反応とリヤルタイムな脳内neurotransmitterの分泌動態について心血管中枢のひとつである視床下部室傍核(PVN)において検討した。
【実験動物】自然発症高血圧ラット(SHR)及び対照としてWKYラットを用いた。L-NAME負荷には雄性Wistarラットを用いた。
【方法】(1)NOの合成阻害剤であるN-nitro-L-arginine(0.7g/l)(1-NMMA群)を飲水に溶解し、対照として精製水(CONTROL群)を投与し、2週後に覚醒下に血圧、心拍数を記録しながらbrain microdialysis法を用いPVNに於けるのNOの分泌動態を測定した。NOは10分毎にグリース法を用いnitrite+nitrateの合計として測定した。その後、200cycle/minの刺激頻度でSSを10分間行い、心血管反応およびPVNのNO分泌動態の変化を検討した。(2)SHR及びWKYを用い同様にSS負荷を行った。(3)ラットのPVNをインスリン含有液で灌流し心血管反応を検討した。
【結果】1:SSはPVNの灌流液中のnorepinephrine濃度の上昇を伴う昇圧反応を呈し、この反応はPVNのα1 blockerの前処置で抑制された。2:L-NAMEの経口投与により、1週目より有意な昇圧を認めたが、代謝ケージによる水分、電解室出納には差を認めなかった。L-NAME群の覚醒下平均動脈圧はCONTROL群に対し有意に高値であり、SS時の昇圧反応もL-NAME群で有意に大であった。PVN灌流液中のbaselineのNO値はL-NAME群で有意に低く、SS時のNOの増加反応も有意に小さかった。3:SHRの覚醒下平均動脈圧はWKYに比し有意に高く、またSS時の昇圧反応もSHRで増加反応も有意に大であった。PVN灌流液中のbaselineのNO値はSHRで低値であり、SS負荷時の増加反応も低値であった。4:L-NAME群を除く全てのラットにおいて、PVNのbaselineのNO値と覚醒下の平均動脈圧の間に有意な負の相関を示した。またSS負荷時のPVN灌流液中のNOの増加と昇圧反応の間にも負の相関を認めた。5:インスリン灌流液によるPVNの灌流は心血管反応に有意な変化をもたらさなかった。
【結論】PVNにおけるNOの遊離がSS時の昇圧反応に抑制的に作用しており、SHRやL-NAMEラットにおける過大昇圧反応にこの系の作動不全がcatecholaminergic neuronを介して関与する可能性が示唆された。さらにPVNのbaselineのNO値が平均動脈圧と逆相関を示すことにより、同部におけるNOが血圧維持にも一部関与する可能性が考えられた。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 河哲吉、中田徹男 他: "ストレス負荷時の昇圧反応に占める視床下部NOの役割" Japanese Circulation Journal. 60(suppl1). 318 (1996)

    • Related Report
      1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi