Project/Area Number |
07670837
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
田沢 雄作 秋田大学, 医学部, 助教授 (90124601)
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Project Period (FY) |
1995 – 1996
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 劇症肝炎 / 肝細胞移植 |
Research Abstract |
劇症肝炎の生存率は約30%であり、致死的経過を示す危険度の高い疾患である。しかし本疾患では肝組織構造(肝細胞微小環境)は保たれている点で、肝細胞移植・肝組織修復に好適な環境が保持されていると考えられる。我々は劇症肝炎モデルラットを作成し、救済療法としての同種肝細胞移植の効果について検討した。 1.劇症肝炎モデルラット:食餌自由の条件下、体重100グラムのSpraque‐Dawley(SD)に対してD‐galac‐tosamine(GalN)を腹空内に投与(200mg/100grラット体重比)、以後10%グルコースを投与してモデルを作成した。GalN投与後、血清GPT値は24時間後(5,808‐15,510IU/L)、血清総ビリルビン値は48時間後(2.2‐4.5mg/dl)に最高値を示した。この条件下でのラット生存率(GalN投与120時間後)は33%(n=18)であった。 2.劇症肝炎モデルラットに対する肝細胞移植救済療法の効果:同種SDラット肝からin vivo 2段階コラゲナーゼ灌流法にて肝細胞を分離し(生物学的活性、75‐85%)、Williams'Medium E 中浮遊分離肝細胞(3x10^6)を劇症肝炎モデルラット(GalN投与24時間後)腹腔内に投与し、生存率を検討した。GalN投与後120時間後生存率は21%(n=14)、コントロール群33%(n=12)を示し、両群間に有意差は認めなかった。 今年度の研究結果は,劇症肝炎に対する肝細胞移植救済療法の可能性を支持できなかった。今後は、条件の変更(Percollによる肝細胞分離・精製、脾経由門脈内投与ほか)、モデルの変更(マウス/四塩化炭素ほか)を試み、今後も本研究を継続する。
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