分子雑種形成法による小児白血病における11q23転座に関する研究
Project/Area Number |
07670868
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
上田 一博 広島大学, 医学部, 教授 (30112189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田代 聡 広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (20243610)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | FISH法 / 11q23転座型白血病 / MLL遺伝子 |
Research Abstract |
通常の染色体分析法により診断された小児11q23転座型白血病症例10例において、MLL遺伝子のサザンブロット法による解析、CD3YACを用いたFISH法による11q23領域の解析を行った。10症例全例でMLL遺伝子の再構成がサザンブロット法により、また11q23領域の異常がFISH法により認められた。10症例中3症例では、骨髄移植を含む治療経験観察に用いられた。このうち1症例においては、臨床的再発の3ケ月前にFISH法により異常細胞が陽性となっており、FISH法は治療経過観察に非常に有効な手段となりえると考えられた。 さらに、このうち1例ではt(11;14)(q23;q24)を見いだし、その転座切断点の解析を行った。11q23側転座切断点はMLL遺伝子の転座切断点集中領域の存在したが、14q24側はこれまで報告されていない新しい遺伝子領域にあった。転座切断点のごく近傍には、topoisomerase || consensus-like sequenceを認め、転座形成機構にtopoisomerase ||阻害剤の関与が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)