尋常性および落葉状天疱瘡抗原遺伝子の表皮特異的発現調節機構の解析
Project/Area Number |
07670927
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
玉井 克人 弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (20236730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沢村 大輔 弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (60196334)
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Project Period (FY) |
1995 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 1997: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 尋常性天疱瘡抗原 / 類天疱瘡抗原 / 自己免疫性水疱症 / デスモゾーム / ヘミデスモゾーム / 転写調節因子 / 組織特異的発現 / 落葉状天疱瘡抗原 / 自己免疫性水泡症 |
Research Abstract |
1.類天疱瘡抗原遺伝子(BPAG1) ヒト培養ケラチノサイトに活性型ビタミンD_3(VitD3)を種々の濃度で添加し、種々の時間インキュベートした後にRNAを抽出し、Northern blotting法及びCATアッセイ法にてBPAG1の発現を検討した。その結果、BPAG1mRNAは、VitD3濃度依存的、時間依存的に減少した。この現象はcycloheximideの同時添加により変化しないため、de-novoの蛋白合成を介さず、既に細胞内に存在する分子機構によることが示された。BPAG1プロモーター・CATプラスミドをトランスフェクトした培養ケラチノサイトを用いた実験系により、このBPAG1の発現抑制は、後転写レベルで生じていることが明らかとなった。 BPAG1のケラチノサイト特異的発現を調節しているcis-element、KRE2に対し、POUホメオドメイン遺伝子産物でケラチノサイトで優位に発現しているOct-11が結合し、組織特異的発現を制御していることが明らかとなった。 2.ヒト尋常性天疱瘡遺伝子(Dsg3) BPAG1遺伝子と同様に、Dsg3遺伝子の発現もVitD3で制御されることが明らかとなった。BPAG1と異なり、低濃度あるいは短時間のインキュベートでは発現増加、高濃度あるいは長時間では発現抑制が観察され、in vivoにおいてもin vivoと同様に表皮細胞の分化の程度に従ってその発現動態が変化すること、すなわち未分化表皮細胞での発現亢進と、高分化表皮細胞での発現抑制が示された。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)