人工真皮-表皮培養系を用いた実験的アミロイド生成に関する研究
Project/Area Number |
07670945
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
堀口 裕治 京都大学, 医学研究科, 講師 (70144376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸田 憲一 京都大学, 医学研究科, 講師 (80159045)
鈴木 茂彦 京都大学, 医学研究科, 助教授 (30187728)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 皮膚アミロイド症 / アミロイド物質 / 人口真皮 / 表皮培養 |
Research Abstract |
1剥離表皮の培養の設定 人工真皮上での成人ヒト剥離表皮器官培養を出来るだけ長期にわたって確立するために次の方法によって培養を試みた。剥離表皮は外科的切除皮膚の一部をデスパーゼで処理することによって得た。1)人工真皮上に剥離表皮を重層し、全体を培養液中に浸した。2)人工真皮上に剥離表皮を重層し、人工真皮のみを培養液中に浸した。3)人工真皮上に剥離表皮を重層し、全体をメッシュに乗せてそれを培養液表面に接触させた。4日間の培養の後、凍結切片を作成して組織学的、免疫組織学的に検討した結果、1)では全例で表皮細胞は全層で核は好酸化し、細胞は局融解をおこして死滅していた。基低層のα6インテグリンは消失していた。2)では4例中2例で上記の変化が見られ、2例では基低層に所々でα6インテグリンの発現が見られ、基低細胞の部分的な生着がうかがわれた。3)では行った3例の全例で基低層でのα6インテグリンの発現が確認されたが部分的に消失していた。 2皮膚アミロイド症患者表皮の培養とアミロイド物質の検出 苔癬型皮膚アミロイド症患者4例の皮膚をデスパーゼ処理により表皮真皮を分離し表皮を上記3)の方法によって器官培養し4日目に免疫組織化学的に検討した。多くの部分でα6インテグリンは発現していたが4型コラーゲンの発現は少なかった。明らかなアミロイドpコンポーネント陽性の物質は確認できなかったが、電顕的に観察した結果、径約8ナノメートルの直線状の線維が少数基低細胞の下部に確認され、アミロイド物質の産生がある可能性が示唆された。 3考案 皮膚アミロイド症の患者の多くは中高年であり、病変部よりの表皮の長期間の器官培養は容易でない。今後は、ある程度大きい皮膚からの単離有棘細胞の培養を試みる必要があると思われた。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)