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ヒト腫瘍の放射線感受性因子としてのATDC遺伝子発現の関与

Research Project

Project/Area Number 07670978
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Radiation science
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

細井 義夫  東北大学, 医学部, 講師 (50238747)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 池畑 広伸  東北大学, 医学部, 助手 (90250737)
小野 哲也  東北大学, 医学部, 教授 (00107509)
Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywordsataxia telangiectasia / ATDC / 癌化 / SV40
Research Abstract

本研究で用いたATDC遺伝子は、ataxia-telangiectasia(AT)groupDの原因遺伝子としてクローニングされたものである。ATDC遺伝子は、細胞のSV40transformationによりその発現が多くの場合で抑制されることが分かっていたので、本研究では、培養癌細胞を用いて、ATDC遺伝子の発現をまず調べた。14 cell lineの培養癌細胞を用いて、調べたところ、4つのcell lineで、ATDC遺伝子の発現が認められなかった。また逆に過剰に発現しているcell lineが4つあった。ATDC遺伝子の機能を明らかにするために、ATDC遺伝子が発現していない4つのcell lineの中から2つのcell lineを選び、ATDC遺伝子をSV40プロモーターを用いてそれらの細胞内で過剰に発現させた。ATDC遺伝子の発現がSV40transformationにより抑制されることから、ATDC遺伝子が、癌化に関与している可能性が考えられた。そこでATDC遺伝子を過剰に発現させた細胞と、コントロールの遺伝子をtransfectさせた細胞を用いて、soft agar中のコロニー形成率を比較した。その結果、ATDC遺伝子を過剰に発現させた細胞では、コロニー形成率が約百分の一に低下した。このコロニー形成率の低下は調べた2つのcell line両方で観察された。次にATDC遺伝子の過剰発現が細胞増殖速度に影響を及ぼすかどうかを、同じcell lineを用いて検討した。その結果調べた両方のcell lineで、ATDC遺伝子の過剰発現により細胞の増殖は有意に抑制されることが明らかとなった。soft agar中のコロニー形成能の抑制や、細胞増殖速度の抑制は、多くの癌抑制遺伝子に共通である。ATDC遺伝子が癌抑制遺伝子の1種であるかどうかを明らかにするためには、癌細胞中にATDC遺伝子の突然変異が高頻度に認められるかどうかを調べることが必要であり、今後は、この点を明らかにしていく予定である。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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