軟骨の分化における副甲状腺ホルモン関連ペプチドの役割
Project/Area Number |
07671115
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内分泌・代謝学
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
池田 恭治 東京大学, 保健管理センター, 講師 (00222878)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
開 祐司 大阪大学, 歯学部, 助教授 (40144498)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
|
Keywords | 副甲状腺ホルモン関連ペプチド / 軟骨の分化 / アンチセンス / 発現ベクター / アグリカン / II型コラーゲン |
Research Abstract |
副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHRP)は,多様な生理機能を有する一連のサイトカインである.PTHRP遺伝子を欠損したマウスにおける検討から,PTHRPがとりわけ発生の段階で内軟骨性骨化にきわめて重要な役割を演じていることが示唆されている. 我々は,軟骨細胞におけるPTHRPの生理的意義を明らかにする目的で,マウス胚性腫瘍由来で軟骨への分化能を有するATDC5細胞にPTHRP遺伝子のセンスおよびアンチセンスを導入し,stable transfectantにおける表現形質の変化を検討した. ATDC5細胞の親株は,PTHRPを微量に産生するとともにPTH/PTHRPに共通な受容体の発現,アグリカンやII型コラーゲンの産生など軟骨に特異的な形質を表現することが明らかとなった.センスおよびアンチセンスを導入したstable transfectantにおける解析では,センス株において軟骨結筋形成の遅延が,またアンチセンス株においてアグリカンやII型コラーゲンなどの軟骨形質のマーカーの発現増加が観察された. 以上の結果から,PTHRPは軟骨細胞の分化過程に重要な役割を演じていることが示唆された.
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)