内臓脂肪蓄積による動脈硬化発症機構の分子メカニズムの解明
Project/Area Number |
07671132
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内分泌・代謝学
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中村 正 大阪大学, 医学部, 助手 (90252668)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小谷 一晃 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
船橋 徹 大阪大学, 医学部, 助手 (60243234)
竹村 芳 大阪大学, 医学部, 講師 (00161240)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 動脈硬化 / 内臓脂肪 / 肥満 / 高脂血症 / 血栓 / PAI-1 / アシルCoA、シンセターゼ / マイクロゾ-マルトリグリセリドトランスファープロテイン |
Research Abstract |
本研究では、私たちが提唱した内臓脂肪の蓄積を基盤とし種々の危険因子が集簇する動脈硬化易発症病態である『内臓脂肪症候群』における動脈硬化発症メカニズムを分子生物学的に解明することを目的とした。本症候群において内臓脂肪蓄積により門脈血中の遊離脂肪酸が増加することにより、肝臓での脂肪合成を招来し高脂血症を生じるメカニズムを想定している。内臓脂肪蓄積モデル動物であるOLETFラットにおいて、内臓脂肪(腸間膜脂肪)の増加に伴って門脈血中の遊離脂肪酸が上昇し、肝臓での脂肪合成のkey enzymeであるacyl-CoA synthetase及びVLDLの合成・分泌調節因子のmicrosomal triglyceride transfer proteinがともに遺伝子レベルで発現亢進することを明らかにした。また、動脈硬化病変の主役をなす血栓形成過程において重要な働きを明らかにした。また、動脈硬化病変の主役をなす血栓形成過程において重要な働きを担うPAI-1がヒトにおいて内臓脂肪の蓄積に伴って血中レベルが上昇することを見出し、その遺伝子発現が脂肪蓄積モデルであるVMH破壊肥満ラットの内臓脂肪で特異的に亢進することを明らかにした。以上のように、内臓脂肪蓄積はその代謝特性として動脈硬化の発症・進展に密接に関連することが分子生物学的に明らかとなり、今後さらにこの観点からのアプローチが必要である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)