Project/Area Number |
07671159
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内分泌・代謝学
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
成瀬 光栄 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (40120018)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広瀬 茂久 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (10134199)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | ナトリウム利尿ペプチド / 血管壁 / 受容体 |
Research Abstract |
SHR-SP/IzmおよびDOCA食塩高血圧ラットの大動脈壁において、A、B受容体mRNA発現量をRNase protection assayを用いて定量的に検討した結果、いずれにおいてもA受容体mRNAレベルは対照ラットに比べ有意に増加していた。SHR-SP/Izmの下大動脈ではA受容体mRNAレベルはWKY/Izmと差を認めず、高血圧ラット血管壁でのA受容体mRNAレベルの増加は動脈に特異的と考えられた。高血圧ラットの動脈壁ではANPに対する弛緩反応が亢進している事が報告されており、A受容体mRNAレベルの上昇は実際のA受容体発現量の増加を反映していると考えられる。高血圧ラットでは血中ANP濃度が上昇している事から、高血圧ラット血管壁でのANP-A受容体系の亢進は血圧上昇に対して代償的な役割を担うと考えられる。一方、大動脈壁のB受容体mRNAレベルは高血圧ラットと対照群の間に差を認めなかったことから、高血圧の病態下においては、血管壁のCNP-B受容体系のもつ病態生理学的意義は乏しいと考えられる。 NIDDMのモデルであるWistar fattyラットの大動脈壁ではA、B受容体mRNAレベルの両者が対照ラットに比し有意に増加を認めた。A受容体mRNAレベルの増加は、糖尿病発症初期で高血圧発症前の10週齢では認められず、血圧上昇による影響が示唆された。一方、B受容体mRNAレベルの増加は既に10週齢より認められた。このB受容体mRNAレベルの早期からの増加の病態生理学的意義は明かではないが、高血糖による血管傷害に対するCNP-B受容体系の防御的役割を示唆していると考えられた。
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