成長ホルモンの視床下部へのフィードバック機構の研究
Project/Area Number |
07671162
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内分泌・代謝学
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
南 史朗 日本医科大学, 医学部, 講師 (10192361)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 成長ホルモン / フィードバック / 視床下部 |
Research Abstract |
【目的】成長ホルモン(GH)は視床下部に作用して自己の分泌を調節すると想定される。しかし、GHの視床下部内作用部位あるいは作用機序については不明な点が多い。そこで、GH受容体(GHR)mRNA含有細胞が局在する視床下部弓状核、室周囲核にGHを局所投与し、血中GH分泌動態に与える効果を観察した。 【方法】SD系成熟雄ラットを用い、あらかじめガイドカニューレを視床下部の弓状核背側、室周囲核外側、または視床下部背外側部に留置した。無麻酔下で35ゲージカニューレを挿入し、ラット(r)GH1.0μg/0.1μlを両側に投与した。対照群には0.9%NaClを投与した。右心房カテーテルから経時的に採血しGHを測定した。実験後、投与部位を組織学的に検討した。 【結果】対照群では、約3時間周期の拍動性GH分泌が持続し、0.9%NaCl投与によって変化を生じなかった。弓状核または室周囲核にrGHを投与したラットでは、投与後2-5時間を経てGH分泌は抑制され、その間、拍動性分泌は消失していた。約10時間後には再び拍動性分泌が認められるようになった。。rGHの視床下部背外側部への投与はGH分泌に影響を与えなかった。弓状核細胞、室周囲核細胞に破壊性変化がないことを組織学的に確認した。 【結論】GHは視床下部弓状核、室周囲核の細胞に直接作用し、自己の分泌に抑制的に働くと考えられた。すでに、室周囲核のスマトスタチン細胞や弓状核のニューロペプチドY細胞にはGH受容体mRNAが存在することが証明されており、これらの細胞を介してGHは自己分泌に抑制的に作用すると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)