Research Abstract |
I.IgH/TCR gene rearrangement 解析による腫瘍クローンの同定 1)臨床検体(ALL 11例、NHL 14例、CLL 2例、CML blast crisis 1例、plasmacytoma 1例)よりDNAおよびRNAの抽出を行い、まずsouthern blottingにてrearrangementを検索した。この方法では約30%にrearrangementを検出した。2)PCR; IgH, TCR_γ, TCRδ各遺伝子可変領域のconsensusu sequenceをprimerとし、PCRでclonal band(s)の検出を試みた。まず、腫瘍細胞株(B細胞系; Raji cell, NALM 16, T細胞系; Jurkatt cell Molt 3,Molt 16)を用いてPCRの最適条件を確立した。それに基づき臨床検体の検索を遂行中であり、現在までに約60%にPCRでrearrangementを検出できた。3)Sequencing; PCR陽性例についてsequencingを開始している。4)MRDの検出; PCR陽性例では、治療後の定期的なサンプリング分についてもPCRを行い、MRDの検索を進めつつある。 II.MRDに対する免疫療法の試み 1)抗腫瘍活性測定; 患者末梢血リンパ球の免疫機能を、NK活性、リンパ球サブセットなどを指標に治療前後で比較すると共に、抗腫瘍活性を腫瘍細胞(primary cultureまたは細胞株を使用)と混合培養し、殺細胞活性をflow cytometry (propidium iodide取り込み)を用いて検討している。 ペプチドワクチンについてはsequencingができ次第進めていく予定である。
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