Project/Area Number |
07671219
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
坪内 博仁 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (60145480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 均 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (30219406)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | HGF / 血液悪性疾患 / G-CSF |
Research Abstract |
1.血液疾患患者血清中および骨髄中のHGFの測定 (1)血液疾患患者の血清HGF値 血液悪性疾患患者の血清HGF値を測定したところ、慢性骨髄増殖性疾患(CML.PV.ET.MF)1.70ng/ml、悪性リンパ腫0.72、多発性骨髄腫4.36、急性白血病0.47、骨髄異形成症候群1.02であり、いずれも健常者の血清HGF値よりも高かった。また、これらの患者の血清HGF値は、末梢血白血球特に好中球数と関連していた。 (2)血液好中球ならびに血液幹細胞におけるHGF産生とG-CSFによるその誘導 骨髄抑制をきたす抗癌剤多剤併用療法を行った血液悪性疾患患者を、G-CSFを投与した群としなかった群にわけ、骨髄抑制時と回復時の血清HGF値と末梢血好中球数を測定した。G-CSF非投与群では末梢血白血球数の増加と血清HGF値は関係がみられなかったが、G-CSF投与群では末梢血白血球数増加時に血清HGF値が上昇し末梢血好中球数と血清HGF値間には正の相関が認められた。したがって、血液幹細胞、特に顆粒球系の分化の過程でHGFが何らかの生理的意義を有していることが考えられる。In vitroで好中球を培養し、これにG-CSFを添加すると培養上清中のHGF濃度が増加し、骨髄細胞ではその増加が著名であった。 2.培養ヒト骨髄細胞の分化、増殖におよぼすHGFの効果の検討 HGFはオートクリン的に作用することも明らかになっているで、HGFの骨髄細胞の分化、増殖に及ぼす影響を検討した。Dexter培養法によりヒト骨髄細胞を4週間培養し、造血支持間質細胞上でHGFを添加したところ、この条件では増殖には影響がみられなかった。今後条件を変えて、更に検討する予定である。
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