低酸素状態における脳内の酸化還元状態とエネルギー代謝との同時測定による研究
Project/Area Number |
07671277
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Embryonic/Neonatal medicine
|
Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
大西 鐘壽 香川医科大学, 医学部, 教授 (40080014)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 正 香川医科大学, 医学部, 助手 (60176477)
日下 隆 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (50274288)
磯部 健一 香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (00159815)
伊藤 進 香川医科大学, 医学部, 講師 (80145052)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
|
Keywords | 近赤外スペクトル / cytochrome c oxidase / ^<31>P-MRS / 低酸素負荷 / PCr / Pi / 脳内酸素飽和度 / 新生仔豚 |
Research Abstract |
我々は近赤外線領域の連続NIR spectrum(cNIRS)を用いて、多ポイント化にて測定し、拡散スペクトルの平坦化の補正、各スペクトルにおける光路長の差異の規格化により、脳組織内のHbO_2/Hbし酸素飽和度(SO_2)、脳血液量(CBV)、そしてcytochrome c oxidase(Cyt)のredox stateをreal timeに非侵襲的に測定する方法を開発し報告した。今回は、新生仔豚を用いin vivoにおけるCytのredox stateと脳内エネルギー代謝との関係を明らかにするために、^<31>P-MRSによりPCr、ATP、PiならびにpHiと、7mの石英のファイバーを使用して、cNIRSによるCytのredox stateを同時測定した。基礎的実験として、Hbの影響を取り除くためにfluorocarbon lipid emulsion(FC)にて血液置換を行なった後、低酸素負荷での実験を行い、Cytの還元とPCr/Pi比の減少開始時期のcritical pointやその程度の関係を検討した結果、PCr/Pi値の低下とCytの還元がほぼ同程度に進行していることを証明した。さらに実際のHbの存在するin vivoにおいて同様な実験を行ない、脳内エネルギー代謝不全と考えられるPCr/Pi値が1以下に低下する時の酸化型Cyt(%)のcritical pointは約40%でFC置換時とほぼ同様であり、Hb存在下でも脳内Cytのredox stateをreal timeにmonitorできることを証明した。今後この測定法を用いて、新生児期の神経学的後障害の原因となる低酸素性虚血性脳症、新生児仮死、無呼吸発作などの病態生理(脳組織内のredox stateの評価と脳エネルギー代謝との関係)を解明する基礎的データの蓄積を行なう予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)