核磁気共鳴スペクトル法(MRS)を用いた肝代謝能の把握に関する研究
Project/Area Number |
07671364
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
坂本 昭雄 千葉大学, 医学部, 講師 (80162303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯野 可一 千葉大学, 医学部, 教授 (70009489)
貝沼 修 千葉大学, 医学部・附属病院, 医員
浅野 武秀 千葉大学, 医学部, 講師 (80143311)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | ^<31>P-MRS / 閉塞性黄疸 / fructose / energy status / cytosol function |
Research Abstract |
[研究目的]核磁気共鳴スペクトル(^<31>P-MRS)は生体内の高エネルギーリン酸を無侵襲に測定できる装置であり、虚血時のATPの変化やfructose負荷後の代謝動態をreal timeにモニタリングできることが報告されている。そこで本研究では臨床的に接する機会の多い黄疸肝に注目し、^<31>P-MRSを用いその障害度の把握に対する有用性を検討した。[方法]測定機種は実験用にJNM-GX270WB(Nihon Denshi),臨床用にGYROSCAN S15(PHILIPS)を使用した。実験的にWistar ratを用い種々の黄疸、減黄モデルを作成し、β-ATP/Pi比からenergy statusの変化を検討した。次に経静脈的にfructoseを負荷して、phosphomonoester(PME)の変化よりfructoseのリン酸化能を測定し、cytosol functionの面から障害度を評価した。また組織のfructokinase activityを測定しこれと比較した。また臨床黄疸例にも応用しその有用性を検討した。[結果]β-ATP/Piは黄疸により有意に低下したが、減黄により速やかに回復した。fructoseのリン酸化能は黄疸により有意に低下し、減黄してもその回復は遷延した。fructokinase activityの変化もこれと平行しており、energy代謝の回復に比較しcytosol functionの回復は遷延することが明らかとなった。臨床例における検討でも黄疸および減黄後のfructoseのリン酸化能の低下が測定でき、臨床的にも障害肝の評価に有用であることが示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)